黄金の羽根を拾う『馬券の資金管理法』

馬券でトータルの収支100%超を目指すブログ。3つのファクター、「予想」、「メンタル」、「資金管理法」に焦点を当てていきます。志を同じくする仲間達と小さなコミュニティーを作るために。一緒に学んでいきましょう。

読まずに賭けるか! 回収率100%を目指す人に読んでもらいたい本の紹介 「勝ち続ける意志力」梅原大吾著

 読書感想文が苦手だった。各学年の優れた感想文は、文集にまとめられると思うけれど、その経験は一度もない。

 そもそも文章が下手だった。人生で一番自慢できる経験をしたのは、高三のときに自転車で東京から四国まで行ったこと。夏休みの宿題でその感想を書いたら、一緒に行った(合計4人で行った)友人の夏休みの思い出は文集にまとめられたけれども、自分のはいつものようにスカだった。


 何をぐだぐだと書いているか、というと最初にいい訳を書いて、この推奨文のヘタさをごまかそうとしているのだ。とはいえおすすめする本は、本物ばかり。勝負の世界で生きようと志す人は是非読んで欲しい


 読んでいる人は少ないと思うけど、ZBATで書いていたころから「本物」と「ニセモノ」にこだわってきた。競馬の予想業界はホント色々な人が多くて「ニセモノ」がとても多い。「本物」が表に出てくることは、とても少ない世界だと思う。


 だってもし「本物」がいたら、自分で馬券で儲けていればいいのだから。他人に教えたらオッズが下がってしまうではないか。これは尊敬する森巣博氏も著書で書いているが、「もしギャンブルが儲かるなら時給1000円程度で予想コンテンツを扱う出版社で働く若者はいなくなる」と。本当に儲けている人はごく少数かいないかなのだと思う。


 では競馬記者はどうなのだろうか。これについてコメントすると「矢文(やぶみ=時代劇で柱に刺さる矢で、それに文章が書かれているアレね)」が飛んできたり、Jアラートが鳴り響くので控える。誰だ書いたか失念したけれども(確か色川武大阿佐田哲也だったと思う。失礼)、『評論家になるな、実践家になれ』、と名言をおっしゃられていた。この違いをじっくりと考えてみれば答えは分かると思う。


 きょう紹介するのは紛れもなく『本物』が書いた

 

「勝ち続ける意志力」 梅原大吾

 

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 ご存じだとは思うが、万が一知らない人のためにプロフィールを紹介すると、梅原さんは日本で最初のプロゲーマーで、ストリートファイターという格闘ゲームで何度も世界チャンピオンになった人物。「世界で最も稼いでいるプロゲーマー」としてギネスブックにも登録されているほど。


 つまり「本物中の本物」が書いた最初の本が「勝ち続ける意志力」なのだ。

 

 本には各パートに小見出しがついていると思うけど。それだけでもすごい。クリスチャンにとっての聖書のようなもので、一語一句が染み渡る。見出しを数個挙げてみると。

 

・王道も必勝法もない

・変化なくして成長なし

・日々、小さな変化をする

・苦手なことに取り組む

・セオリーを進化させる

・考えることをやめない

・目的は成長し続けること

 

 もうね、これだけでも鳥肌ものですよ。全体としては1章から5章まであり、1、3章は自身がどうやって生きてきたかの振り返り。これも飛ばさずに読んで欲しいけど、最重要なのが第2章。そして4章は自身の年表を辿りつつ、重要なことも書かれている。5章はエンディングに向けてという感じかな。


 今では当たり前のように語られるプロゲーマーだが、梅原さんの時代には、そんな言葉はなく、誰もがゲームは遊びでしかないと考えていた時代。そんな状況で梅原さんは、自ら先頭に立ち、自分の手で道を切り開いていった。想像を絶する困難のなかで、その先に栄光をつかんだ立志伝中の人。本物ばかりがギュッと詰まった一冊になっている。


 ここで自分のことを言うのは恥ずかしいが、自分も誰も馬券で儲けているひとがいないなかで、常に「本当にできるのだろうか」と疑問を持ちながら努力をしてきた。目の前ににんじんではなく、不安をぶらさげながら走ってきたのだ。


 その不安は先ほど書いた「本当にできるのか」ということと「もし儲けられるようになっても、それは一時的なことで、それが永遠に続かないのではないか」という不安だった。それの不安を見事に吹き飛ばしてくれたのが、「勝ち続ける意志力」なのだ。


 これから株式トレードでも、FXでも、馬券でも、当然ゲーマーでもいい。勝負の世界で生きていこうという仲間達は、是非この本を読んで欲しい。自分と同じように不安が解消され、前を向いて努力し続けられると思う。