黄金の羽根を拾う『馬券の資金管理法』

馬券でトータルの収支100%超を目指すブログ。3つのファクター、「予想」、「メンタル」、「資金管理法」に焦点を当てていきます。志を同じくする仲間達と小さなコミュニティーを作るために。一緒に学んでいきましょう。

期待値を超えろ! 連載その4

 題名は本当は間違い。ごろがいいからそうしたが、本当ならば期待値100%を超えろ、か控除率25%を超えろ、が正しいのか。


 きょうは『期待値100%超のために(その2)』


単勝で期待値100%を超えるためのシュミレーションをしていきたい。


 
 馬券の期待値は


「来る確率 × オッズ」


 で計算される。

 

 来る確率は、「事象の数 ÷ 事象の総数」だ。


 単純にするために各馬の来る確率を等しいと考えて(ただし空気抵抗はないものとする的なやつ)16頭立ての単勝で考えてみると、事象の数が1(勝つ馬は1頭だから)で、事象の総数は16(16頭立てだから)。つまり確率は


「 1 ÷ 16 」で6・25%となる。


 期待値を出すためにはこれにオッズをかければいいのだから、期待値100%超(1より大きくなる)ためには、16頭立てならオッズは16倍以上が必要となる。(0・0625 × 16 = 1)。これは1を16で割っているのだから当然のこと。

 

12頭立てだったら12倍以上、13頭立てだったら13倍以上のオッズが必要だ。単勝16倍のオッズをビシッと当てるなんで年に1回あるかどうか、きわめて難しい課題。各馬の来る確率が等しければ、期待値100%以上なんて夢のまた夢だが、ご存じの通り競馬はそんなに単純ではない。前走着順、適性、鞍上などで来る確率は大きく変化する。

 

 来る確率を変化させて考えれば、実際の事例と同じか、似たようなものになるだろうし、実際の事例に近づけば近づくほど、期待値100%超が手に届くようになる。これは面白い発見だ。ここでは単純に単勝オッズの勝率で考えてみたい。

 


 勝率の集計は2014年以降の芝・ダート戦1万9361レース。
人気ごとの勝率は


1番人気 32.3%
2番人気 18.8%
3番人気 13.0%
4番人気  9.5%
5番人気  7.2%
6番人気  5.5%
7番人気  4.0%
8番人気  2.7%
9番人気  2.3%
10番人気 1.7%
11番人気 1.4%
12番人気 1.1%
13番人気 0.7%
14番人気 0.4%
15番人気 0.4%
16番人気 0.2%
17番人気 0.1%
18番人気 0.0%

 

先ほどの期待値の計算を思い出していただきたい。「 来る確率(単勝なら勝率) × オッズ 」 だ。

つまり上記勝率で、それぞれ期待値100%を達成するためのオッズは、(計算方法は1 ÷ 勝率 」


◆16頭立て


1番人気 3.3倍
2番人気 5.5倍 
3番人気 7.9倍 
4番人気 10.4倍 
5番人気 14.1倍 
6番人気 17.5倍 
7番人気 23.8倍 
8番人気 33.3倍 
9番人気 40.0倍 
10番人気 47.6倍 
11番人気 58.8倍
12番人気 76.9倍 
13番人気 142.9倍 
14番人気 250.0倍 
15番人気 250.0倍 
16番人気 1000倍


 このオッズ以上ならば、期待値100%超がかなうという計算になる。

 当然ながら出走頭数によって確率は変わってくる。頭数が少ない方が勝率が高く、頭数が増えるに従い勝率は下がってくるはずだ。

 頭数の違いで必要なオッズを計算すると(1~4番人気)、


◆10頭立て


1番人気 2.8 
2番人気 4.9 
3番人気 6.6 
4番人気 10.0 


◆18頭立て


1番人気 3.4 
2番人気 5.6 
3番人気 8.8 
4番人気 10.9 


 予測通りに、頭数が増えると(来る確率が減るため)期待値100%超を達成するにはより高いオッズが必要になり、逆に頭数が減ると低いオッズでも期待値100%超が達成できることが分かる。


 使用法を間違えないようにしたいのは、これ以上のオッズならば当たるというわけではない点だ。あくまで長い目で見て回収率100%超=もうけることができるという指標でしかない(とはいえとても大事)。


 16頭立ての場合、1番人気ならば3・3倍以上のオッズがつけば購入してよい。2番人気ならばそれが5・3倍となる。これを大まかな目安として馬券を購入すれば、トータルで100%超に近づくだろう(期待値100%超が達成される)。


 あくまで目安で必ず守らなければならないというものではない。自分なりにアレンジして使うと期待値100%超につながるのではないかと思う。例えばルメールなら勝率が高いからもう少しオッズが低くてもいいかな、とか加える要素は様々だ。ルメールで勝率アップは誰にでも分かるから影響力は少ない。ここで誰もが発見していない事項を加えられるとさらに100%超=恒久的にもうけられる状態に近づく。


 自分の場合は1番人気の単勝は買わない、というしばりを加えている。3~5番人気ならば馬連、6番人気以下ならワイドが主力というスタイルへ移行することが多い。当然ながらここで加わる最大の要素は予想ということになる。

 

 オッズと期待値を重視して100%超をともに目指そう!

 

※内部用のコメント これはあくまで前日に書いたものをアップしただけです。